Solana VPS の選び方と使い方 - コストを抑えつつ最大のパフォーマンスを発揮する方法

Solana VPS の選び方と使い方 - コストを抑えつつ最大のパフォーマンスを発揮する方法

2025.08.01
Solana上でのトレードやプロジェクトの立ち上げに興味を持つお客様が増え、ERPCへのお問い合わせも日々増加しております。しかし、金融知識とサーバーやコンピュータの専門知識は異なる領域であるため、実際に戦略を実行するためのサーバースペックの選び方に戸惑われる方も少なくありません。
今回は、サーバーについて初心者の方でも簡単に理解できるよう、「Solana VPSの選び方」と「コストを抑えつつ最大のパフォーマンスを発揮する方法」を詳しく解説いたします。

CPUの世代とクロック数が最重要。コア数やメモリ量に惑わされない

よくある誤解として、CPUのコア数、RAM(メモリ)量、ストレージ容量、ネットワーク帯域など、スペックの数字だけでサーバー性能を判断してしまうことがあります。しかし、実際のパフォーマンスはこれらの数値だけでは測れません。
私達の調査によれば、Solana環境において最も重要な要素は「CPUのクロックスピード(GHz)」です。リアルタイム処理だけでなく、スナップショットのダウンロードといった部分でも、このクロックスピードがパフォーマンスに直結します。
VPSを選ぶ際にはまずCPUのクロックスピードを確認し、そのCPUがいつ発売されたかもチェックしましょう。最新の世代でクロックスピードが高いCPUほど優れたパフォーマンスを発揮します。また、最新CPUには一般的に最新のRAMやストレージが付随しており、このポイントを押さえることで高性能なサーバーを選ぶことが可能です。

「オーバーコミット」は一般的に使われている技術。実環境での比較テストが重要

VPSや仮想マシン(VM)では「オーバーコミット」という技術が広く使用されています。これは1台の物理サーバーのリソースを複数のユーザーで共有し、実際の使用量が分散することを前提に物理コアよりも多くの仮想コアを提供する技術です。しかし、プロバイダによってはこのオーバーコミットの設定が高すぎる場合があり、表面的なスペック通りの性能が発揮されないケースがあります。
スペックの数字だけで判断せず、複数のVPSを実環境でテストして比較することを強くおすすめします。特にリアルタイム性が求められる用途では、このような実地テストが不可欠です。

サーバーリソースの最適な運用方法

コストパフォーマンスを最大化するには、CPU、RAM、ストレージの使用量をそれぞれ「30〜40%程度」に維持することが理想的です。これらの使用量が80%以上になるとパフォーマンスは著しく低下します。
パフォーマンス低下をいち早く察知するためには、PrometheusとGrafanaによるモニタリングが非常に有効です。これにより、リソースの使用状況をリアルタイムで確認し、最適な運用が実現できます。

Node.js利用時の注意点

Node.jsを利用したSolanaアプリケーション開発は広く行われていますが、Node.jsはシングルスレッドで動作します。そのため、多くのコアを持つサーバーで運用しても効果が薄く、無駄が発生する可能性があります。
通常、1つのNode.jsアプリケーションを動かす場合、1〜2コアのサーバーで十分です。複数のアプリケーションを1つのサーバーにまとめるよりも、それぞれを小さな専用VPSに分割して運用する方がパフォーマンスが高まります。
また、Node.jsにはclusterというマルチスレッド機能がありますが、スレッド間制御が複雑なため、真にマルチスレッドを活用したい場合はRustなどの言語を検討しましょう。

Rustを利用した最適な運用方法

Rustはマルチスレッド処理を細かく制御できるため、パフォーマンス追求には最適です。ただし、Rustのコンパイルには多くのリソースが必要となります。
最も効率的な方法は、Rustでアプリケーションを開発後、自分のマシンやCI環境でコンパイルを行い、生成した実行ファイルのみをVPSにデプロイすることです。Rustのコンパイル済みの実行ファイルは非常に軽量かつ高速に動作するため、この方法なら1〜2vCPUの小規模VPSでも十分な性能が得られ、コスト削減につながることがあります。
(用途や条件によります。より高度な技術者は大規模なベアメタルサーバーを存分に活かすことも可能ですが、一般に小規模なワークフローに分割し、一つ一つを最適化する方が簡単で、メンテナンスコスト及びスケールに関しても予測しやすくなります。)

ワークフロー別にVPSを分割するメリット

CPUには複数段階の高速キャッシュがあり、一つの作業に集中することで最高のパフォーマンスを発揮する特性を持っています。異なる作業を一つの大規模なサーバーでまとめて処理すると、コスト効率は良いですが、CPU効率が低下します。
リアルタイム処理など性能を重視するワークフローは、専用VPSに分割すると良い結果を得られることが多いです。逆に性能がそれほど求められない場合は、複数の作業をまとめて管理する方法も効果的です。

ERPCの高速VPSがおすすめな理由

ERPCではすべてのインフラを自社ネットワーク内に構築しており、VPSと専用Solanaエンドポイント間の通信距離を極限まで短縮しています。これにより、約0.1msという非常に低いレイテンシを実現し、Solana環境に最適化した運用を提供します。
特に、最新のAMD EPYC CPUを搭載したEPYC VPSは、高クロックかつ最新のハードウェアにより、予算内で最高のパフォーマンスを提供します。
ぜひERPCのEPYC VPSをお試しいただき、Solana上での活動を効果的に進めていただければ幸いです。
EPYC VPS料金表
詳細なご相談や無料トライアルのお申し込みは、Validators DAO公式Discordまでお気軽にお越しください。
いつもありがとうございます。
今後も進化を続けるERPCを何卒よろしくお願いいたします。