Solana SWQoS エンドポイント ドキュメント

SWQoS エンドポイントとは

ERPC が提供する SWQoS エンドポイント は、ステーク接続を持つユーザーが専有レーンでトランザクションを送信できる高性能 RPC サービスです。
共有プランでも専有プランでも利用可能で、トランザクションをより速く、より確実に届けることができます。
エンドポイントは、Validators DAO 公式 Discord 上で elSOL 保有を登録することで入手できます。

SWQoS とは

SWQoS(Stake weighted Quality of Service)は、ステーク接続を持つバリデータを優先する通信制御 です。
リーダーは帯域の約 80% を優先帯域20% を非優先帯域 に割り当て、優先帯域は 非優先の約 5 倍の BandWidth を持ちます。
この制御は Priority fee の評価より前 に適用されるため、まず SWQoS によって優先レーンに乗ることが高速処理の前提になります。

Priority fee との関係

Priority fee は重要ですが、適用されるのは SWQoS 優先レーンを通過した後の段階 です。
優先レーンに入らないまま Priority fee を上げても意味がありません。
最適な運用には、SWQoS と Priority fee を組み合わせる ことが効果的です。

コスト構造の転換

従来の送信サービスでは、Tip(チップ)を添付してトランザクションを送る必要がありました。
ERPC の SWQoS エンドポイントでは Tip を送る必要はなく、代わりに elSOL の保有 によって優先帯域を利用できます。
elSOL は Solana の Liquid Staking Token(LST) であり、SOL をステークすることで発行されます。
elSOL の価値はステーク報酬を反映して SOL に対して増加していき、1:1 では固定されません。
たとえば 1 elSOL を保有し続けると、時間とともに「1 elSOL = 1.1 SOL」「1 elSOL = 1.2 SOL」と増えていきます。
いつでも SOL に戻すことができるため、流動性を保ちながら報酬を得ることが可能です。
elSOL のステーク先は ERPC に接続されたバリデータであり、保有量が増えるほど ERPC 全体の SWQoS BandWidth が拡張されます。
elSOL ホルダーは自らの保有によってネットワーク強化に貢献し、その対価として専有レーンを利用できます。

帯域割当(TPS の仕組み)

共有 SWQoS エンドポイントでは、利用可能な TPS は elSOL 保有数 ÷ 4.2 で算出されます(端数切り捨て)。
たとえば 10 elSOL を保有している場合、2 TPS が付与されます。
実際の上限は「契約プランの最大 TPS」と「elSOL に基づく TPS」の小さい方が採用されます。
Developer プラン以上の契約が前提であり、Bundle プランも対象に含まれます。