ERPC、Solana共有Shreds/Geyser gRPCエンドポイントでHTTPS対応—HTTPとの選択が可能に

ERPC、Solana共有Shreds/Geyser gRPCエンドポイントでHTTPS対応—HTTPとの選択が可能に

ERPC、Solana共有Shreds/Geyser gRPCエンドポイントでHTTPS対応—HTTPとの選択が可能に
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)とValidators DAOが運営するERPCは、共有エンドポイントのShreds gRPCおよびGeyser gRPCについて、新たにHTTPSに対応しました。従来から提供しているHTTPとあわせ、HTTPSとHTTPの両方をお選びいただける構成になりました。
対象となるのは、Shreds gRPCの「Direct Shreds Connect」「Direct Shreds Turbo」、および共有Geyser gRPCストリームの「スタンダード」「プレミアム」「Burst」の各エンドポイントです。
暗号化されセキュアな通信が可能なHTTPSエンドポイントと、TLS処理を伴わないHTTPエンドポイントの、どちらもお選びいただけます。gRPCの用語では、前者はTLSで暗号化されたgRPC、後者はTLSを使用しないplaintext HTTP/2にあたります。これにより、レイテンシを最優先する用途から、購読内容の秘匿性を重視する用途まで、幅広いユースケースに対応できるようになりました。
エンドポイントのホスト名は従来と同一で、接続時のスキームとポートが変わるだけです。HTTPSはポート443、HTTPはポート80を使用します。切り替えはERPC Webダッシュボード上で行えます。

今回追加されたのはHTTPS、既存のHTTPはそのまま継続

ERPCの共有ストリームエンドポイントは、これまでHTTPで提供してきました。
今回追加されたのはHTTPS側です。既存のHTTP接続は仕様も挙動も変わらず、そのままご利用を継続いただけます。既にHTTPでご利用中のお客様にお手続きいただくことはありません。
HTTPを廃止する予定はありません。低遅延を最優先する用途のための選択肢として、今後も維持します。

HTTPS — 暗号化されたセキュアな接続

HTTPSエンドポイントでは、クライアントとERPCの間の通信全体がTLSで暗号化されます。
購読リクエストの内容も、そこから返されるストリームデータもTLSで暗号化され、通常、経路上からペイロードの内容を読み取ることはできません。ERPC Webダッシュボードでは、このHTTPSが標準の接続方式として選択されています。
TLSのハンドシェイクは主に接続を確立するときに発生します。その後もストリームデータの暗号化・復号処理は継続しますが、長時間接続を維持する一般的なgRPCストリームでは、接続確立に伴うハンドシェイクのコストを繰り返し発生させずに利用できます。

HTTP — TLS処理を伴わない低遅延の選択肢

HTTPエンドポイントでは、TLSのハンドシェイクと暗号化・復号の処理そのものが存在しません。
Solanaのリアルタイム処理では、データが発生してからアプリケーションに届くまでの経路上のあらゆる処理がレイテンシに影響します。TLSによる暗号化・復号処理を必要としないHTTP通信は、通信経路上の処理を可能な限り減らしたい低レイテンシ用途に適した選択肢です。
短い間隔で接続を張り直す構成や、経路上のオーバーヘッドを一切許容できない構成では、HTTPが有利になります。

購読フィルタの「まとまり」が意味を持つとき

HTTP通信はより低遅延な選択肢である一方、プロジェクトの利用方法によっては、取得するアドレスのグループが経路上に露出することが問題となるケースがあります。
ブロックチェーン上のデータそのものはパブリックです。しかし、そのまとまりが露出することによって、単体では持たなかった意味を持つことがあります。
たとえば、あるプロジェクトが自社の顧客ウォレットをすべてフィルターして管理したいとします。このとき、購読リクエストに含まれるアドレスの一覧そのものが、そのプロジェクトにとってセンシティブな情報になり得ます。個々のアドレスが公開情報であっても、「どのアドレス群をひとまとまりとして監視しているか」が分かれば、そのプロジェクトの顧客構成や監視対象、事業上の関心領域を推測する手掛かりになる可能性があります。
こういった場合に有効なのがHTTPSエンドポイントです。TLSによる暗号化・復号処理を伴う代わりに、購読リクエストとストリームデータのペイロードを暗号化できます。
レイテンシを最優先するのか、購読内容の秘匿性を優先するのか。この判断はプロジェクトごとに異なります。ERPCでは、その選択をお客様自身が用途に応じて行えるようにしました。

対象は共有エンドポイント

今回のHTTPS対応の対象は、以下の共有エンドポイントです。
  • Direct Shreds Connect
  • Direct Shreds Turbo
  • 共有Geyser gRPCストリーム — スタンダード
  • 共有Geyser gRPCストリーム — プレミアム
  • 共有Geyser gRPCストリーム — Burst
全リージョンの共有ストリームエンドポイントでHTTPSを有効化済みで、既存のHTTPエンドポイントも従来どおり維持しています。Shreds BundleおよびERPC Bundleに含まれる共有エンドポイントも、同じくHTTPSをご利用いただけます。
専有(Dedicated)エンドポイントは今回の対象ではありません。 専有Geyser gRPCおよび専有Shreds系の接続方式に変更はなく、従来どおりの構成でご利用いただけます。

ダッシュボードで切り替え、IP許可リストは共通

接続方式の切り替えは、ERPC Webダッシュボードのエンドポイント表示から行えます。
HTTPSとHTTPを切り替えると、その方式に対応したエンドポイントURLが表示されます。表示されたURLをそのままクライアントに設定してください。
どちらの方式も、同じ登録済みIP許可リストを使用します。 認証はこれまでどおり登録済みIPアドレスに基づいており、HTTPSに切り替えるためにIPを登録し直す必要はありません。トークンやAuthorizationヘッダーの追加も不要です。

Jito ShredStream終了後も、ERPCの共有Shreds製品は継続

Jitoが提供するJito ShredStreamは2026年9月5日にサービスを終了します。一方、ERPCの共有型Shreds製品は、その後も継続してご提供します。
今回HTTPS対応となったDirect Shreds ConnectおよびDirect Shreds TurboShreds Bundleの複数IPプランERPC Bundleに含まれるDirect Shreds Connectは、いずれも9月5日以降も引き続きご利用いただけます。
なお、2026年8月21日にお知らせした9月5日の提供終了は、専有型のShredstream製品とStream Bundleが対象です。共有型のShreds製品はその対象に含まれません。専有型をご契約中のお客様への移行のご案内は、これまでどおり個別に進めております。
Shredsの取得経路を見直されているプロジェクトにとって、ちょうど検討しやすいタイミングです。ぜひこの機会にお試しいただければ幸いです。

1時間単位の時間課金で検証可能

ERPCの共有エンドポイントは、1時間単位の時間料金からご利用いただけます。
月額契約を前提とせずに、実際のワークロードでHTTPSとHTTPの両方を試し、レイテンシと秘匿性のバランスをご自身の環境で確認できます。
まずは短時間の検証から始めていただき、その結果をもとにプランをご選択ください。

UDP Forwardingのリニューアル新製品を近日提供予定

Shredsの配信経路そのものをよりシンプルにする「UDP Forwarding」については、リニューアルした新製品を近日中に提供予定です。
低レイテンシを最優先する用途にはUDP、既存のgRPCインターフェースを利用したストリーム購読にはShreds gRPCというように、用途に応じて適切な配信方式を選択できる構成を目指しています。
対応リージョン、料金、詳細仕様、正式なリリース日については、準備が整い次第あらためて発表します。

用途に合わせて選べるインフラへ

ERPCは、Solanaインフラの性能を単純なサーバースペックだけで評価していません。データソースへの近接性、ネットワーク経路、ハードウェア、OS・カーネル、そしてユーザーへの最終的なデータ配信方式までを含めて、一つの低レイテンシインフラとして設計しています。
今回のHTTPS対応は、その配信方式の選択肢を広げる取り組みです。すべてのプロジェクトにとって最速の一択があるわけではなく、レイテンシと秘匿性のどちらをどれだけ優先するかは、プロダクトの性質によって変わります。
ご不明な点は、ERPC Webダッシュボードのサポートチャットまでお問い合わせください。